1. ゴムの特性一覧
一般に良いゴムとは良く伸びて反発の大きいものである。各種合成ゴムが発明されて、その品種は星の
数ほど多くなった。しかし未だ総合性能において、天然ゴム(NR)に勝るゴムは存在しない。天然ゴムに
似せて造られたといわれるイソプレン(IR)、そしてスチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム
(BR)はタイヤ用として大量に使用され、ゴム全体量の80%にも達する。故にこれら4種(NR,IR,SBR,
BR)を汎用ゴムと呼び、その他を特殊ゴムという。特殊ゴムは多くの用途に適用できるが、この用途に
はこのゴムでなければならないという特定の用途がある。例えばCRは接着用に、NBRはシール用、IIRは
タイヤのチューブ、Siは衛生関係用品、ACMは自動車部品、CSMは着色し易いことから建材、電線被覆、
FKMは化学電子関係などと一応の特定はできる。
しかしゴムは原料や材質で、はっきりとした用途の限定は難しい。
原料に薬品を練り込んで多様な品種を造り出し、同じ比重、同じ硬度でも他の性能は大きく異なる。次
の特性表には性能の優劣が記号で示されているが、これはあくまで大まかな目安でしかない。それで役
に立つかと言われれば、返事に窮する。
確かに星の数ほどある品種に対して、性能はこうだと一口で片付けられるほど簡単ではない。例えばシ
リコーンゴムやフッ素ゴムと言ってもそれらには多くの種類があり、有機酸に耐性があるとかないとか
言っても、その濃度、温度、時間、等によって大きく変わる。
一覧表にすること自体に無理がある。それを承知で作ってみた。ゴム全体を遠くから眺めてみる、そん
な感じの一覧表である。
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